（１０日後の）第四回エブリパーティ全時間軸大会優勝おめでとうありがとう！
（この記事はすでに2017年9月24日開催の第四回エブリパーティ全時間軸大会に優勝した時間軸の筆者達が書いています）
全時間軸3杼5894垓9999京6とんで3兆7213億40万3体の知的生命体の皆様にご報告いたします！
見出しにも書きましたが、去る10日後に開催された第四回エブリパーティ全時間軸大会にて、わたくし優勝いたしました！
そしてこの歴史的事実をいち早く皆様にお伝えすべく筆を執った次第であります！
優勝してまだ10日ほど手前の時期にこのような記事を書くのはいささか気が早いとは吾輩も思っているのですが、なにせ優勝してしまったからには仕方ありません。
某高知市長もかつて広報誌のエッセイで『一週間後の昨日行われたイベントを褒め称える記事』を掲載していましたから、こういうところで県民性が出るのかもしれませんね！
（もしかして市長は拙僧の第四回エブリパーティ全時間軸大会優勝を予期していたのでは……!?）
さて、全宇宙のエプリパ強者が集まった第三回エブリパーティ宇宙選手権を経て全時間軸のエブリパ超者が集まった今大会は激戦につぐ激戦、ドラマにつぐドラマ、接待につぐ接待、それはまさに運命の縮図ともいうべき戦いの連続でした。
確率論をあざ笑うルーレット。筋書きを捻じ曲げるちからっ子。人類より強いCPU。親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくバイオエブリパ仮面。エブリパ史に残る新たなる伝説が次々と生まれました。
（特に『接待ムーブ』は今後百年エブリパ界で使われ続けることになるのではないでしょうか!?）
そんななかで、初参加でマップ把握もおぼつかなかった小生が頂点に立つなどと思っていた人は居なかったでしょう。
ですがそれは違います。あのまるで始めて遊ぶかのようなプレイングそのものが、勝利の秘策だったのです。
『初見プレイ』
これこそがおいどんが考え抜いた末に選んだ必勝法でした。
既に4回目を数えるエブリパーティなんとか大会or選手権、そこにただのやる気勢が新規参戦しても接待役になることは必定。
産まれる前からエブリパーティをしていたような猛者達が集まる全時間軸大会で勝利を収めるためには、それらの相手を上回る『概念』が必要でした。
そこで思い起こされるのが、主催者のチェ・ゲバラ模範的工作員同志氏が言っていた（多分）言葉です。
『エブリパーティは運命に愛された者が勝利するゲーム』
ならば最優先すべきは実力ではなく運命力。
第三回エブリパーティ全宇宙大会を観戦していた最中にその事に気付いた拙者は、思えばその時点からエブリパスタートを決めていたと言っても過言ではありませんでした。
かつてゲームは遊ぶものでした。
しかし時が経ち、現代ではゲームは観るものという層が形成されました。
そしてゲームを観るものの人口は未来において遊ぶものを上回ることはすでに確定的な状況です。
その証拠にゲーム専門映像配信サイトTwitchはリサーチ会社によると今年18億ドルの利益を上げ、二年後には35億ドルに成長するという試算を出しています。
（出典：『Access Accepted第537回：欧米e-Sports界を取り巻く環境の激変 - 4Gamer.net』）
遊んでいない人が観て、観た遊んでない人が遊び始め、それをまた遊んでいない人が見る。この循環こそが次代のゲームには必要とされています。
このサイクルなくして百年の栄（エブリ）光はあり得ません。
ならば、エブリパーティが本当に運命に愛された者が勝利するのであれば、運命は勝者に何を求めているのでしょうか。
今のエブリパーティがeスポーツか否かと言えば、間違いなくeスポーツでしょう。
なにせ現在のエブリパーティストのほぼ10割が全時間軸大会優勝を目指しているのです。
一握りのスペシャリスト達がただ一つのトロフィーを求めて日夜切磋琢磨する。これがスポーツでないはずがありません！
（風の噂ではIOC代表が暴力的なゲームをオリンピック種目に据えることに否定的な見解を示したことで、10年以上の歴史を持ち一切の暴力性がなく非ゲーマーにもルールが分かりやすいエブリパーティが急浮上しているという話もあるとか……!?）
一方でeスポーツと呼ばれるゲームの多くは圧倒的な実力主義社会です。
たとえ一流のプレーヤーに憧れてゲームを始めたとしても、その境地にたどり着けるものはごく僅かに過ぎません。
しかしエブリパーティは違います。
どれほど勝利を願う強者であっても時に接待の運命に抗う事は出来ず、一切勝つ気のないカメラマンであっても時に勝利の運命からは逃れられません。
そう、エブリパーティは数あるeスポーツの中で唯一の運命主義社会なのです！
ならば第四回エブリパーティ全時間軸大会の意味は、その稀有なる社会の存在を世に広める事にあります。
誰もが勝者になり、誰もが接待者になる。それがエブリパｰティに人生を狂わされた廃人であっても、その社会に興味を持って飛び込んできた初心者であっても何一つ変わらない世界。
その素晴らしさをもっとも観衆に伝えられるのは、動画勢の初見ユーザーが頂点に立つ姿を置いて他にありません。
もうお分かりいただけたでしょう。
一度もプレイしたことのない某（それがし）の優勝こそエブリパｰティが実力ではなく運命力をもって戦うゲームであることの実証。
それはエブリパーティというゲームが動画勢がそのまま世界で戦うことが出来る唯一無二のeスポーツであることの証明であり、ひいてはエブリパーティ100年の栄光の礎となる出来事でした。
そう、まさしく運命。運命こそがミーを全時間軸の頂点へと導いたのです！
もしもまだエブリパーティを知らない方がいるならば、この第三回エブリパーティ全宇宙大会を観てください。
（本当は朕が優勝した第四回を観て欲しいのですが、この時間軸ではまだ開催されていないことが残念でなりません）
そこには実力という哀れな幻想を信じた多くの参加者が運命の前に屈していく姿が描かれています。
これぞエブリパーティ、これこそがeスポーツ！
まだプレイしたことがない人間にもモニター越しに伝わってきたそのエブリパ波動こそが、自分を遥かなる時間軸の旅へといざなったのです――。
